先頃、「老後資金2,000万円問題」が話題になりましたね。
住宅ローンの返済、子供の学費、次は老後資金・・・と頭が痛いです。
働ける年数も限られてくると、焦る一方ですね・・・
そこで、老後資金2,000万円を10年間で貯蓄する計算をExcelのゴールシークで逆算して求めてみましょう。
目次
1.ゴールシークとは
「ゴールシーク」とは、予め目標値と数式をセルに設定しておき、その目標値に到達するための値を逆算してくれる機能です。
(1)2,000万円を10年間で貯蓄するための毎月貯蓄額を逆算しよう!
①セルに次のように入力します。
②セルにそれぞれ数式や数値を入力します。
【B7】→ =A6*12
【B9】→ =B7*B8*(1+B2)
【D8】→ =B8/B1 ※表示形式をパーセントスタイルに設定
【A6】→ 10 と入力
③《データ》タブ-《予測》グループ-《What-If分析》-《ゴールシーク》をクリック。
④《数式入力セル》→セル【B9】をクリック。テキストボックスに「$B$9」と入ります。
《目標値》→ 20000000 と入力
《変化させるセル》→ セル【B8】をクリック。テキストボックスに「$B$8」と入ります。
OKボタンをクリック。
⑤暫くすると、セル【B9】に収束地が表示されます。OKボタンをクリック。
セル【B9】の表示形式を《通貨スタイル》に設定する。
結果
10年間で2,000万円達成するには、利率0.10%の場合、毎月16万6,500円の貯蓄が必要ということが逆算できました。
因みに、これは夫婦世帯での暮らしの試算なので、次はシングルの場合もみてみましょう。
(2)シングルの場合、1,000万円を10年間で貯蓄するための毎月貯蓄額は?
①先ほどの表のセル【B3】の目標金額を「¥10,000,000」に修正します。
②《ゴールシーク》ダイアログボックスの《目標値》を「¥10,000,000」に設定して、OKボタンをクリック。
結果
10年間で1,000万円達成するには、利率0.10%の場合、毎月8万3,250円の貯蓄が必要ということが逆算できました。
これは、シングルの場合の試算になります。
次は、月額10万円を貯蓄することを仮定して、何年かかるかを逆算してみます。
(3)目標額2,000万円のために、月額10万を貯蓄した場合の必要月数を逆算しよう!
①次のように入力します。
②それぞれのセルに数式を入力します。
セル【A6】→ =B7/12
セル【B9】→ =B7*B8*(1+B2)
セル【D8】→ =B8/B1
③《データ》タブ-《予測》グループ-《What-If分析》-《ゴールシーク》をクリック。
④《ゴールシーク》ダイアログボックスに次のように入力します。
《数式入力セル》→セル【B9】をクリック
《目標値》→ 20000000 と入力
《変化させるセル》→ セル【B7】をクリックしてOK
⑤セル【B7】に結果が表示されました。
⑥少数点以下が表示されているので、《小数点以下の表示桁数を減らす》をクリックして、整数表示にします。
結果
月額10万円・利率0.10%の貯蓄で2,000万円達成するには、17年間かかることが逆算できました。
定年を繰り上げて、65歳まで仕事を続けられたらどうにかなるでしょうか。
がんばりましょう!
まとめ
エクセルのゴールシークは、その他にも営業目標を逆算したり、毎月の家計管理に利用したり、ローンの返済をシュミレーションしたりと様々な計算に活用できます。目標を設定したら、一瞬で結果を逆算してくれ頼もしい機能です。是非、色々な場面で活用してみましょう。
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